今回の1年理科、第4回目は自由研究についてです。自由研究は夏休みに行うもので、まだ早いだろうと感じている人もいると思います。しかし、現在の休校中を利用して自由研究の題材探しを進めてみてはどうでしょうか。前回の投稿でも伝えましたが、理科はいろんなところにあります。身近なことで不思議に思ったことや疑問に思ったことを研究するととても楽しくなりますよ!
さて、自由研究というものは家にあるものでも簡単にできます。そこで、今日はよくある2つの実験について紹介します。(参考:日本分析化学専門学校HPより)
まず1つ目は『ダイラタンシー現象』です。
ダイラタンシーとは、握ったり、たたいたりして力を加えると、粒同士のすきまが広がって水がその中に吸い込まれていく。その結果、表面が乾いて固くなる。逆に力を加えないと粒同士のすきまがなくなり、水が押し出されるのでドロドロの液体になる現象です。
片栗粉と水を用意します。片栗粉と水は2:1の割合がよさそうです。
割りばしなどでよくかき混ぜれば完成です!(たったこれだけ)
これを手ですくって握ってみると…
左上の写真のように握った直後は固まっていますが、手のひらを広げ力が加わらなくなると液状になっていきました。
このダイラタンシー現象の実験を発展させることでもっとよい自由研究になりそうですね!(例えば、水以外を使用してみる、割合を変えてみる等…)また、ダイラタンシー現象を使えば、その上を走ることもできるでしょう。
2つ目は『10円玉をきれいにしよう』です。
この実験は昔からある実験です。10円玉は何でできているか分かりますよね。そして、みんなが普段見ている10円玉は黒ずんだ濃い茶色です。でも、もともとの10円玉はそんな色ではなくピカピカに輝いているのです。そこで、その輝いている10円玉にするにはどうすればよいのかという実験です。
用意するものは、10円玉といろいろな水溶液です。今回用意したのは、①レモン水、②炭酸水、③食酢、④食塩水、⑤砂糖水、⑥しょうゆです。1時間おきに撮影しました。一つ一つ見てみると…
一番きれいになったのは食酢。次がレモン水でした。食塩水や砂糖水はほとんど変わりませんでした。では、なぜ食酢やレモン水に入れるだけできれいになったのでしょうか。また、身近にあるものできれいにするには、他にどのような水溶液を用いればよいか調べてみるのもよいですね。(ただ、発展させるのはちょっと難しいかもしれません)
今回紹介した2つの実験はどれも家にあるものでできる実験です。理科室にある薬品や道具がなくても代わりになるものは意外とキッチンにあるものです。この休校中にいろいろ調べてみるのもよいですね。
また、理科の自由研究について参考資料も作成したので是非ご覧ください!(下記のPDFファイルです)
理科自由研究について